The 129th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

2. Genetics・Breeding

育種・遺伝2

Wed. Sep 15, 2021 12:40 PM - 2:40 PM 育種・遺伝 (オンライン)

Chairperson:Toshihiro Okamura, Yutaka Masuda, Masaaki TANIGUCHI

[II-15-26] 性染色体を対象とした遺伝的寄与率の算出法に関する検討

*Shinichiro Ogawa1, Masahiro Satoh1 (1. Graduate School of Agricultural Science, Tohoku Univ.)

【目的】遺伝的寄与率は、ブタや黒毛和種における集団管理のために用いられるが、これは常染色体を対象としている。本研究では、XX-XY型の性染色体に関する遺伝的寄与率の算出法について検討した。【方法】始祖個体Iの後代個体Aに対する慣行の遺伝的寄与率は、個体Aの父および母それぞれに対する個体Iの遺伝的寄与率の相加平均に一致する。これは常染色体上遺伝子の伝達様式によると考え、X染色体およびY染色体の伝達様式を反映した遺伝的寄与率の算出法を考案した。【結果】まず、個体Aが始祖個体の場合、X染色体に関する遺伝的寄与率は個体Aが個体Iに一致するとき1、Y染色体に関する遺伝的寄与率は個体Aが雄かつ個体Iに一致するとき1、その他はすべて0とした。次に個体Aが後代世代である場合、X染色体に関する遺伝的寄与率は、個体Aが雄のとき個体Aの母に対する遺伝的寄与率に等しく、個体Aが雌のとき個体Aの父および母に対する遺伝的寄与率の相加平均とした。Y染色体に関する遺伝的寄与率は、個体Aが雄のとき個体Aの父に対する遺伝的寄与率に等しく、個体Aが雌のとき0とした。今後、実データ分析を行い、考案した方法による計算結果の挙動を確認する予定である。