The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

1. 栄養・飼養

栄養・飼養2

Fri. Sep 16, 2022 1:00 PM - 5:00 PM Zoom会場1 (オンライン)

Chairperson: Akira Kurosawa(Tokyo university of Agriculture), Kenichi Izumi, Masahito Kawai, Takamitsu Tsukahara(Kyoto Institute of Nutrition & Pathology), Takahiro Kawase, Sho Ishikawa, Hajime Kumagai, Takuji Hirayama(UNIV of Ishikawa pref.)

3:40 PM - 3:50 PM

[I-16-34] ドナー牛へのスピルリナ給与が採卵成績に及ぼす効果

*Akira Kurosawa1, Shogo Nishimoto1 (1. TUA)

目的 本研究は,夏季の繁殖牛の採卵成績の改善にβカロテンが多く含む,アフリカの乾燥地帯で自生するスピルリナの給与効果を検証する目的で実施した. 材料・方法 供試牛は,2~6産の黒毛和種繁殖牛(有限会社西元ファーム)を24頭用いた.対照区は,慣行飼料を給与し,試験区は,慣行飼料に加えてスピルリナを120g/日(βカロテンとして216㎎)給与した.給与期間は,発情同期化から20日間とし,発情同期化からd1,d20およびd26に朝の給餌から2時間後に採血し,血清中のBUN,総コレステロール,HDLを測定した.人工授精をd20に実施し,d26に子宮内還流により採卵した.採卵した受精卵は,品質と発育状況に基づき,移植可能卵,変性卵,未受精卵の3段階に分類して評価した.試験実施は,2021年の8月から10月にかけて実施した. 結果・考察 採卵個数は,試験区間に顕著な差は認められなかった.採卵個数に占める移植可能卵の割合についても,顕著な差は認められなかった.血液成分の比較は,いずれも正常範囲内で推移した.月ごとに比較では,採血期間中推移にいくらかの差が見られた.以上の結果から,スピルリナ給与の効果は,顕著ではないものの暑熱ストレスを緩和している可能性が推察された.この研究は、SATREPS(GRANT NUMBER:JPMJSA1802)のプロジェクトの下で、JSTとJICAによって支援された.