The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

1. 栄養・飼養

栄養・飼養2

Fri. Sep 16, 2022 1:00 PM - 5:00 PM Zoom会場1 (オンライン)

Chairperson: Akira Kurosawa(Tokyo university of Agriculture), Kenichi Izumi, Masahito Kawai, Takamitsu Tsukahara(Kyoto Institute of Nutrition & Pathology), Takahiro Kawase, Sho Ishikawa, Hajime Kumagai, Takuji Hirayama(UNIV of Ishikawa pref.)

4:20 PM - 4:30 PM

[I-16-38] 低侵襲性グルコースセンサ装着によるホルスタイン種子牛の血糖モニタリング

*Fumiaki Itoh1, Takeshi Yamazaki1, Naozumi Takusari1 (1. NARO Hokkaido)

【目的】グルコースは最も重要な栄養素の一つで乳牛においても生体の維持や泌乳期の乳合成に関係する。本研究では臨床利用が進んでいるグルコースセンサを乳牛に応用し、省力的かつ連続的に血糖値をモニターして飼養管理に応用する端緒として哺乳子牛への装着とデータ収集を試みた。【方法】哺乳子牛6頭と離乳子牛2頭を供試した。グルコースセンサとして、ガーディアンコネクト(メドトロニック)、FreeStyle(FS)リブレ(アボット)、FSリブレPro(アボット)を用い、最適な装着箇所と方法を探った。採血を行って血糖値を測定してセンサグルコース値と比較した。頸静脈に留置針を装着して経時的に採血を行い、給餌による血糖値の変動と糖負荷(0.2g/kg体重)による高血糖に対する反応を調べた。【結果】子牛へのグルコースセンサ装着は、感度や脱落防止の点で殿部が良好であった。グルコース注入に対するセンサグルコース値の上昇反応では、ガーディアンコネクトでピークが遅れる傾向が認められ、値も低めに計測された。FSリブレProでは実測の血糖値と変動のタイミングは合っていたが、測定値が一致しないケースも認められた。給餌による上昇反応では、どちらのセンサも時間的な反応は一致していた。【結論】子牛へのグルコースセンサ装着による血糖値の計測は概ね良好で、日内変動や急激な高血糖の変動パターンを検知することができた。