The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

6. 管理・環境

管理・環境

Fri. Sep 16, 2022 1:00 PM - 5:00 PM Zoom会場6 (オンライン)

Chairperson: Toshihisa Sugino(Graduate School of Biosphere Science), Yayou Ken-ichi, Shiho ISHIKAWA, Shigeru Morita, Miki Sakatani, Ken-ichi Takeda, Yuzo Kurokawa, Shogo Higaki(Division of Hygiene Management Research National Institute of Animal Health National Agriculture and Food Research Organization)

3:20 PM - 3:30 PM

[VI-16-16] 乳牛ふんへのもみ殻燻炭の添加が堆肥温度およびメタンの揮散に及ぼす影響

*Dai Hanajima1, Tsuyoshi Yamane1, Yasuyuki Fukumoto2 (1. HARC/NARO, 2. NARO (NILGS))

【目的】もみ殻燻炭は土壌改良資材として利用されているが、脱炭素社会の構築に向けた機運が高まるなか、その炭素貯留効果にも注目が集まっている。もみ殻燻炭は多孔性を有しており、堆肥化副資材として利用することができれば通気性の向上が期待できると考えられる。そこで本研究では乳牛ふん堆肥の副資材の一部をもみ殻燻炭で代替した時の堆肥温度およびメタンの揮散に及ぼす影響を評価した。【材料および方法】乳牛ふんと細断麦稈の混合物に対し、麦稈の一部を代替することで燻炭を乾物当たり30%(30%区)、15%(15%区)添加した区、および無添加の対照区を設定し、水分75%に調整した。それぞれ30kgを断熱処理した塩ビ管に充填し、底部には受動通気を促進するために排水資材を敷設した。堆肥化期間は23日間とし、期間中に2回の切り返しを実施した。堆肥温度は30分毎に測定し、チャンバー法により塩ビ管のヘッドスペースガスを1日1回採取することでメタン濃度を測定した。【結果】堆肥温度はいずれの区も60℃を超える値が認められ、55℃に達するまでに要する時間は30%区において短縮される傾向にあった。メタンの揮散はいずれの区も堆肥化開始後から3日目までに高いピークが認められ、4日目以降は対照区に比較して燻炭を添加した両区において高いメタン濃度が観察された。期間中の総揮散量は15%区が最も多く、以下30%区、対照区の順であった。