The 130th Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

6. 管理・環境

管理・環境

Fri. Sep 16, 2022 1:00 PM - 5:00 PM Zoom会場6 (オンライン)

Chairperson: Toshihisa Sugino(Graduate School of Biosphere Science), Yayou Ken-ichi, Shiho ISHIKAWA, Shigeru Morita, Miki Sakatani, Ken-ichi Takeda, Yuzo Kurokawa, Shogo Higaki(Division of Hygiene Management Research National Institute of Animal Health National Agriculture and Food Research Organization)

3:30 PM - 3:40 PM

[VI-16-17] 家畜糞尿や畜産廃棄物の超高速発酵・乾燥処理と再資源化

*Tomoyuki Katayama1 (1. JET Corporation)

地球環境や資源の保全は21世紀の最重要課題であり、畜産分野においても環境保全、資源保全のための各種取り組みが進められている。㈱JETでは特殊土壌菌を利用した超高速発酵・乾燥システムとしてERS(Environmental Recycling System)を開発し、各種廃棄物の再資源化に取組んでいる。ERSはコア技術として3種の土壌菌を利用し、家畜の糞尿や感染家畜などを、菌の活動に最適な温度、圧力下で発酵・乾燥し、堆肥や肥料、飼料、敷料、燃料などに変換する再資源化装置である。 ERSは処理物を投入するホッパ、土着菌発酵・乾燥装置、水分蒸散機、バイオマスボイラー、発電機などにより構成され、基本仕様として1日あたりの最大処理量(処理物質、含水率により異なる)が0.5~100t/日の規模の異なる9種(ERS-0~ERS-8)を揃えている。 ERSの特徴として、①家畜糞尿の処理時間は従来処理法では約5~6ヶ月を要するが、ERSでは一次発酵1日、二次発酵約3日とごく短時間で処理可能、②水分調整剤や熟成期間が不要、③土壌菌を使用し、菌の持ち込みや補充は不要、④主要構成装置が少なく、メンテナンスが容易、⑤省スペースタイプで施設維持経費が少ない、⑥無排水のため排水処理が不要、などがあげられる。さらに、好気性発酵によりCO2排出を抑制し、微生物の働きにより悪臭が出ないなど環境保全にも寄与できる。