The 131st Annual Meeting of Japanese Society of Animal Science

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口頭発表

4. 形態・生理

形態・生理

Wed. Sep 20, 2023 9:00 AM - 11:40 AM Venue 7 (Lecture Room 21 and 22)

Chairperson: Yutaka Suzuki, Tomonori Nochi, Wataru Mizunoya, Koichi Ojima

10:00 AM - 10:10 AM

[VII-20-07] ワクチン接種がヤギ乳腺の抗菌物質産生に及ぼす影響

*Taiga Yoneda1, Naoki Suzuki1, Takahiro Nii1, Naoki Isobe1 (1. Hirosima Univ.)

【背景・目的】
乳牛に多発する乳房炎の予防のため抗原非特異的な自然免疫の増強が必要である。最近、ヒトにおいてワクチン接種が獲得免疫だけでなく自然免疫も刺激することが報告された。抗菌物質は乳腺上皮細胞や白血球が産生する物質であり、自然免疫関連因子の一つである。そこで本実験ではヤギを用いてワクチン接種が乳腺の抗菌物質産生に及ぼす影響について検討した。
【材料・方法】
泌乳期のトカラヤギ及びシバヤギ(n=7)に乳房炎予防用ワクチン(スタートバック,SV)0.2 mlをヤギの肛門周囲筋肉内へ接種した。接種後1週間後まで毎日1回、その後4週間後まで毎週1回、乳汁と血液を採取した。乳汁中体細胞数、脱脂乳中総IgG、SV特異的IgG、S100A7、goat β-defensin1(GBD1)の濃度及び血漿中総IgG、SV特異的IgGの濃度をELISAによって測定した。
【結果及び考察】
総IgG濃度において、乳中濃度は接種日(0日目)に比較して2~6日目及び2及び4週目で有意に減少したが、血漿中濃度では有意な変化がなかった。SV特異的IgG濃度においては接種日に比べて乳中、血漿中いずれも1週目以降で有意に増加した。また、乳中S100A7及びGBD1濃度もSV接種により有意に増加した。 以上の結果から、SVは抗体産生を誘起するだけでなく、乳腺における抗菌物質産生を増進すると考えられた。