10:20 AM - 10:30 AM
[VII-20-09] 筋幹細胞で発現するnetrin受容体の筋分化への関与
【目的】我々は、筋幹細胞が分化、融合して新生筋線維(筋管)を形成する過程で、分泌因子であるnetrin-1やnetrin-4を合成し、自律的に筋管形成や筋線維型(遅筋、速筋)を制御することを明らかにした。しかし、詳細な制御機構は不明である。本研究では、netrin受容体が筋幹細胞に発現するか、そして筋管形成に関与するかを検証した。【方法】C57BL/6成熟雄マウス骨格筋から単離した筋幹細胞の培養系を用いて、分化誘導後のnetrin受容体(DCC, neogenin, Unc5A, Unc5B, Unc5C, Unc5D)の発現パターンを調べた。次に、各受容体がnetrin-1, -4に結合することをELISA様アッセイによって検証した。続いて、筋幹細胞の分化誘導時に、各受容体のcDNAコンストラクトを導入することで過剰発現を促した。その際に、筋管形成能を評価した。【結果】筋幹細胞で、neogenin, Unc5A-Cの発現を確認した。いずれの受容体も遅筋由来の筋幹細胞に比べ、速筋由来の細胞での発現量が高かった。また、各受容体がnetrin-1,-4と結合することを確認した。さらに、各受容体の過剰発現によって筋管形成が促進されることを捉えた。以上より、筋幹細胞におけるnetrin受容体候補を特定でき、それらがnetrinに結合して筋分化に寄与することを明らかにした。