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[X-20-27] 中国の10年間における養豚飼料穀物の情勢の調査と日本の養豚飼料価格との関係性
【目的】中国は世界の生産量の半数を占める養豚大国であるが、2018年に発生したアフリカ豚熱(ASF)の影響により、養豚生産形態が大きく変化してきている。本研究では2013年から2022年の10年間における中国の養豚飼料穀物の情勢および日本の養豚飼料価格との関係性を調査した。【方法】中国の穀物情勢(トウモロコシ・大豆粕・小麦)や豚の生産量に関するデータは米国農務省のデータベースから収集し、日本の飼料価格は(独)農畜産業振興機構の飼料小売価格より収集した。【結果】中国の豚の生産頭数は2013年から2018年まで約7億頭を維持し、ASF発生後の2019年では約4.4億頭に急減が、2020年以降再度増加し、2022年で約7億頭に達した。一方、トウモロコシの生産量は2020年まで約2.5億トンを維持していたが、2021-22年には約2.8億トンに増加した。トウモロコシの輸入量は2020年まで約5百万トンを維持していたが、2021-22年の輸入量は約2-3千万トンに増加した。また、大豆粕・小麦でも同様の傾向がみられた。これらのことから、中国ではASF発生後に庭先農家が減少し、穀物飼料を利用する大規模企業養豚が増加したことが考えられる。また、日本の養豚飼料価格は中国のトウモロコシ輸入量の増加とともに価格が上昇していた。このことより、中国の輸入量は日本の飼料価格に影響を及ぼす可能性が示唆された。