第12回日本アスレティックトレーニング学会学術大会

​Special Interest Group開催について

開催の趣意
 Special Interest Group(SIG)は、アスレティックトレーニング分野における幅広いトピックスの中から、ある対象や領域に特化した情報の交換やそこに参加する者の交流を深め、研究・教育・臨床を発展させることを目的としています。

 本学術大会では、このSIGを試験的に運用することになり、①学校・地域スポーツ、②ハイパフォーマンススポーツ、③医療・福祉、産業の3つのSIGを設置することになりました。また、各SIGに共通するテーマとして、「外傷・障害予防」を設定しました。

 活発な情報交換や交流をする場として、多くの皆様にSIGにご参加ならびにご活用いただければ幸いです。
 
開催日時
2023年7月9日(日)8:00 – 9:00
 
会場
国際武道大学(千葉県勝浦市)
※オンラインでの開催はございません。
 
SIG
①学校・地域スポーツ
テーマ:学校スポーツにおける外傷・障害予防の取り組みを考える

世話人:坂田淳 氏(トヨタ記念病院)、竹村雅裕 氏(筑波大学)、土屋篤生 氏(帝京平成大学)、八田倫子 氏(スポーツセーフティージャパン)、廣野準一 氏(信州大学)

座長:竹村雅裕(筑波大学)、坂田淳(トヨタ記念病院)
 
日本のスポーツ人口の大半は、学校・地域を拠点とする。そこでまずは学校・地域スポーツにおける外傷・障害予防の取組について、問題点を含めて再認識する時間を設ける。その後、昨今話題となっている「働き方改革」に端を発した変革によって生じうる問題、および取り組むべき課題について幅広い意見を求めて集約する。本テーマで議論された課題はスポーツの安全にどのように関わるのか、一緒にアクティブラーニングをしてみませんか?

 
②ハイパフォーマンススポーツ
テーマ:ハイパフォーマンススポーツにおける外傷・障害予防の現状と課題を考える
世話人:小粥智浩 氏(流通経済大学)、寒川美奈 氏(北海道大学)、鈴木章 氏(国立スポーツ科学センター)、栖原弘和 氏(日本ゴルフ協会)、眞下苑子 氏(大阪電気通信大学)

座長:寒川美奈(北海道大学)
 
当SIGでは、SIGの目的や概要を参加者全員で共有した後、ハイパフォーマンススポーツで外傷・障害予防を実践するために何が必要か、参加者の皆様とグループディスカッションを行い、活発な議論を通して考えていく。グループディスカッションでは、「日頃行っている外傷・障害予防の取り組みとその成果」、「外傷・障害予防の取り組みを行う上で感じている課題と、その課題を解決するために必要なこと」について議論する。その後、各グループから出された意見を全体で共有し、現状や課題を踏まえた今後の展望を考える。
 
医療・福祉、産業
テーマ:産業(健康経営)分野における外傷・障害予防を考える

世話人:大垣亮 氏(帝京平成大学)、剱持佑起 氏(帝京大学)、佐藤正裕 氏(八王子スポーツ整形外科クリニック)、細川由梨 氏(早稲田大学)、村田祐樹 氏(中京大学)

講師:一原克裕(株式会社ALIGNE 座長:村田祐樹(中京大学)

当日は企業に対する健康経営事業を推し進めている一原氏を講師としてお招きし、健康経営分野におけるアスレティックトレーナーの取り組み事例を共有する。産業分野における0次予防(予防を助けるための環境づくり)や、1次予防に関する現在の取り組みを知り、そこから、産業が求めるROI(費用対効果)と外傷・障害予防が提供できるROIとの共通項や親和性を探る。そして今後の同分野におけるアスレティックトレーナーの役割や活動を広げていくための課題を考えていく。