The 94th Annual Meeting of Japanese Society for Bacteriology

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6 Virulence Factors and Biophylaxis

[ODP6G] g. Others

[ODP-188] VuuB and IutB reduce ferric-vulnibactin in Vibrio vulnificus M2799

○Katsushiro Miyamoto1, Naoko Okai1, Koji Tomoo2, Takahiro Tsuchiya1, Jun Komano1, Tomotaka Tanabe3, Tatsuya Funahashi3, Hiroshi Tsijibo1 (1Dept. Microbiol. Infect. Control, Osaka Univ. Pharm. Sci., 2Dept. Phys. Chem., Osaka Univ. Pharm. Sci., 3Dept. Hyg. Chem., Col. Pharm. Sci., Matsuyama Univ.)

【目的】我々は,臨床分離株Vibrio vulnificus M2799株のカテコール型シデロフォアであるvulnibactinを介した鉄取り込み機構,および鉄欠乏下における細胞増殖機構を解明することを目的として研究を行っている。遺伝子欠損株を作製し,鉄欠乏下での増殖能について検討した結果,Fe3+-vulnibactinペリプラズム結合タンパク質FatBおよびFe3+-Vulnibactin還元酵素VuuBについて代替タンパク質の存在が示唆された。これまでの研究により,FatBの代替タンパク質として,ハイドロキサメート型シデロフォア鉄錯体のペリプラズム結合タンパク質VatDが機能すること,VuuBの代替タンパク質として,ハイドロキサメート型シデロフォア鉄錯体の還元酵素であるIutBが機能することを明らかにした。今回,VuuBおよびIutBに着目して高発現系を構築し,それらの諸性質について検討した。
【方法】V. vulnificus M2799株のvuuB遺伝子をpProEX HTaに,iutB遺伝子はpET21b(+)に連結して大腸菌BL21 (DE3) pLysS株に導入し,高発現株を作製した。得られたVuuBおよびIutBを用いて鉄還元酵素活性を測定した。
【結論】VuuBはFADを補酵素とし,NAD(P)Hを電子供与体すること,IutBはGSHおよびNADPHを電子供与体とすることが明らかとなった。また,VuuBおよびIutBの至適pHは7.0および8.5,至適温度は37°Cおよび45°Cであり,両酵素ともにハイドロキサメート型およびカテコール型シデロフォア鉄を還元した。