第94回日本細菌学会総会

講演情報

若手研究者支援シンポジウム

[YRS1] 海外研究留学が変えた私の研究者人生 明日への扉を開こう

2021年3月23日(火) 09:15 〜 11:45 チャンネル2

コンビーナー:港 雄介(藤田医科大学),平川 秀忠(群馬大学)
パネリスト:港 雄介(藤田医科大学),平川 秀忠(群馬大学),宮腰 昌利(筑波大学),北尾 公英(岐阜大学),鈴木 仁人(国立感染症研究所),瀬川孝耶(University of Minnesota)
ビデオメッセージ:E. Peter Greenberg (University of Washington, Prof.), Gary M. Dunny (University of Minnesota, Prof.), Jorg Vogel (University of Wurzburg, Prof.), Maria Hadjifrangiskou (Vanderbilt University, Associate Prof.), Elizabeth M. Adamowicz (University of Minnesota, Postdoc)

[YRS1-1] シアトルで私が得たこと学んだこと

○平川 秀忠 (群馬大・医・細菌)

海外留学は,研究者としてのこれまでの自分を振り返りつつ,新たな研究にチャレンジすることで自身が研究者としてだけでなく人間としても大きく成長できうる絶好の機会である。海外留学を成功させるためには,「何のために留学をするのか」「留学先で何を学びたいのか」「どのような研究を行ってみたいのか」といった具体的な目的意識とビジョンを持つことは勿論のこと,自身の性格や研究スタイルを客観的に分析し,成功を最大化できる環境(ラボとボス)を見つけ出すことが重要であることは言うまでもない(時には,運も必要であるが・・・)。また留学生活後半においては,出口戦略(その後のキャリア形成)について考える必要がある。私は,「Quorum Sensing」研究の創始者であり「Quorum Sensing」の名付け親であるE. Peter Greenberg教授に師事し,2008年から2012年にかけて米国のシアトルにあるワシントン大学(University of Washington, Department of Microbiology)にて4年間の留学生活をおくった。本講演では,これから海外留学を考えている次世代の研究者への一助となるために,私が留学先を選んだ経緯,留学先でのテーマの選定,留学先での研究生活および,現在の所属(群馬大学)に着任した経緯について体験談を交えて紹介したい。