令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 地震工学(地震応答解析,強震動予測,地盤振動,地盤液状化,断層変位,災害調査・解析,地震・津波防災)

地盤震動

2019年9月5日(木) 10:25 〜 11:55 CS-1 (幸町南6号館 第2講義室)

座長:盛川 仁(東京工業大学)

[CS12-14] 鳥取県北栄町西園・由良地域における稠密微動探査による地盤構造の推定

*西村 武1、野口 竜也2、留奥 勝也2、香川 敬生2 (1. 鳥取大学大学院 持続性社会創生科学研究科 博士前期課程 工学専攻 社会システム土木コース、2. 鳥取大学工学部社会システム土木系学科)

キーワード:微動探査、H/Vスペクトル、S波速度構造

鳥取県北栄町の西園および由良では2016年鳥取県中部の地震により木造建物の被害がみられた.西園では全壊家屋や半壊家屋が複数件確認されているが,由良では大規模な建物被害はみられなかった.西園では既往の研究により微動探査・地震観測が行われている.そこで本研究ではこの地域でさらに稠密微動探査を行い,H/Vスペクトル及び位相速度分散曲線からより詳細な地盤構造の推定を試みた.また,地震動H/Vから拡散波動場理論に基づく地震基盤までの地盤構造を推定した.その結果,西園の方が表層に軟弱層が厚く堆積していること,由良と西園で深部構造が異なっていることを確認し,地震発生時に揺れが異なっていた可能性がわかった.

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