強震動・断層変位

[CS12-24] 統計分析に基づく地震断層変位量の予測

*諸井 亮磨¹、酒井 久和¹、片岡 正次郎²、吉見 雅行³ (1. 法政大学、2. 国土交通省 国土技術政策総合研究所、3. 産業技術総合研究所)

キーワード：地表地震断層、統計分析

本研究では，既往の提案式に近年発生した地震を追加し，マグニチュードと地表地震断層(以下地震断層）の最大変位量の関係式を更新した．また新たに，推定活断層から地震断層までの距離と地震断層変位量の散布図から，活断層から離れた地点の地震断層変位量の推定を試みた．結果，国内地震及び国内外地震の縦ずれ断層，横ずれ断層に対して相関の高いマグニチュードと地震断層変位量の回帰式を提案した．また，推定活断層と異なる地点で地震断層が発生した場合に，推定活断層から地震断層までの距離に応じて，最大地震断層変位量が回帰式から低減される割合を推定する手法も提示した．