[CS12-38] 熊本地震で被災した百間石垣に対するSPH-DEM法による崩壊シミュレーション
キーワード:個別要素法、SPH粒子法、数値シミュレーション、2次元粒状体要素解析、熊本城百間石垣
石積み擁壁は地震に対して脆弱な構造をしている.地震に対する被害を軽減するために適切な安全性評価と対策工の考案が必要であるが安全性評価の手法は未だ確立されていない.そこで,本研究では,2016年熊本地震時における熊本城百間石垣を対象として石垣崩壊のシミュレーションを行った.その際,大変形を伴う土粒子に対してSPH法,回転を考慮する剛体の積み石に対いてDEMで計算するSPH-DEM法を用いた.本研究では,解析プログラムの改良やパラメータの見直しを行い,実崩壊の再現を試みた.その結果,熊本地震の前震時に積み石が孕み出し,本震時に崩壊するという石垣の崩壊挙動を定性的に再現できた.
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