リモートセンシングとネットワーク防災

[CS12-87] 航空測量データを用いた熊本地震における道路盛土沈下量の分析

*日下 寛彦¹、中村 洋丈¹、中澤 正典¹、村上 豊和²、眞野 基大³、呂 佩哲³ (1. 高速道路総合技術研究所、2. 西日本高速道路、3. エイト日本技術開発)

キーワード：地震、熊本地震、軟弱地盤、道路盛土、航空測量、沈下

これまで，軟弱地盤上の盛土における地震前後の沈下等の変形量について，実際に調べた事例はあまりないが，この軟弱地盤や上部の盛土が地震の影響で沈下や変形をしている可能性も考えられる。そこで，本検討では航空測量データを使用して，2016年4月に発生した熊本地震前後の高速道路盛土の沈下量を算定するとともに，地震動及び軟弱地盤層厚と，沈下量との関係について分析を行った。その結果，SI値の増加に伴い沈下量が増加する傾向が確認された。また，軟弱地盤層厚と沈下量についても相関があり，軟弱地盤層厚が8mを越えると軟弱地盤層厚の増加に伴い沈下量が増加する傾向が確認された。