[CS14-22] 陸側遮水壁の表層部対策について
- 凍土方式遮水壁大規模整備実証事業(その17) -
キーワード:陸側遮水壁、凍土遮水壁、維持管理運転、表層部対策、福島第一原子力発電所
福島第一原子力発電所では,凍土方式による陸側遮水壁の造成により原子炉建屋への地下水流入を抑制している。現在は間欠運転による壁厚の制御を行う維持管理運転へ移行し,周辺構造物の変状等を抑制している。しかし,日当たりの良い場所では表層部の地中温度が下がりにくいため,効率的な運転の妨げとなっている。表層部への熱供給の低減を目的に日除け屋根と断熱材の設置を立案し,解析による対策の有効性を確認した。その後現地での施工を実施し,その効果について評価した。日除け屋根と断熱材による複合的な対策を講じることで表層部の温度は低下するが,その効果の大きさは外気温による熱供給量によって変わることを定量的に確認した。
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