令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 原子力施設に係わる土木技術

原子力施設に係る土木技術 (3)(液状化、福島第一)

2019年9月3日(火) 14:55 〜 16:25 CS-5 (幸町研究交流棟 6F第一講義室)

座長:河井 正(東北大学)

[CS14-22] 陸側遮水壁の表層部対策について
- 凍土方式遮水壁大規模整備実証事業(その17) -

*後藤 貴哉1、玉井 猛1、添野 頼明1、阿部 功2 (1. 東京電力ホールディングス、2. 鹿島建設)

キーワード:陸側遮水壁、凍土遮水壁、維持管理運転、表層部対策、福島第一原子力発電所

福島第一原子力発電所では,凍土方式による陸側遮水壁の造成により原子炉建屋への地下水流入を抑制している。現在は間欠運転による壁厚の制御を行う維持管理運転へ移行し,周辺構造物の変状等を抑制している。しかし,日当たりの良い場所では表層部の地中温度が下がりにくいため,効率的な運転の妨げとなっている。表層部への熱供給の低減を目的に日除け屋根と断熱材の設置を立案し,解析による対策の有効性を確認した。その後現地での施工を実施し,その効果について評価した。日除け屋根と断熱材による複合的な対策を講じることで表層部の温度は低下するが,その効果の大きさは外気温による熱供給量によって変わることを定量的に確認した。

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