診断・補修・補強 (1)

[I-133] CFRP板接着工法の設計及び施工試験の概要

*細井 雄介¹、増井 隆³、中村 一史²、政門 哲夫⁴、上條 崇³、鈴木 啓之⁵、中川 健太⁶、小林 明史³ (1. 首都高速道路、2. 首都大学東京、3. 首都高速道路技術センター、4. 日本エンジニアリング、5. ダイクレ、6. ITW PP＆F JAPAN)

キーワード：CFRP、腐食、桁端部、当て板補強

桁端部に発生した腐食損傷に対して，早急な補修補強をするためにCFRP板接着工法が開発中である．本工法の実現場での適用を見据え，施工性や施工上の問題を明らかにするために，今後支承取替が予定されている腐食発生箇所で施工試験を実施した．施工試験の結果，本工法は不陸修正，ボルト孔の孔明，ボルト締め付け等の作業が省略されることから，従来の当て板補強と比較して現場作業を3日短縮可能であることが示された．しかし，桁下空間の離隔の小ささ及び桁端部が橋台に近接するといった物理的な制約条件により，CFRP板固定の困難性，CFRP板端部のシーリング施工の困難性が確認された．