令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

座屈・耐荷力(桁)

2019年9月4日(水) 08:40 〜 10:10 I-1 (幸町北3号館 311講義室)

座長:小林 裕介(鉄道総合技術研究所)

[I-166] 曲線箱桁橋の水平補剛材省略構造に関する解析的研究

*足立 淳一1、舟山 耕平1、山口 隆司1、新井 進太郎2、高尾 道明2 (1. 大阪市立大学、2. JFEエンジニアリング(株))

キーワード:曲線箱桁橋、曲率、水平補剛材、終局耐荷力

曲線箱桁橋は,腹板に水平補剛材を溶接する場合,曲率の影響で工場での自動溶接ロボットが使用できず,製作コストが大きいことが課題であり,腹板の水平補剛材を省略した省補剛構造の提案が求められている.
 本研究では,FEM解析により,道路橋示方書を基に設計された曲線箱桁橋の終局耐荷力および曲げ座屈耐荷力に及ぼす曲率の影響は小さく,腹板が曲げ座屈したとしても圧縮フランジが座屈しない限り,構造システムとしての終局耐荷力は低下しないことを示した.そして,水平補剛材省略構造を可能とするには,圧縮フランジ座屈時にウェブのせん断座屈が進行したとしてもその終局耐荷力に達していないことが必要であることを示した.

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