非破壊評価

[I-194] Identification of Closed Fatigue Crack Opening-Closing Behavior by Phased Array Ultrasonic Testing

*小原 健司¹、木下 幸治¹、納土 武久²、小塚 正博² (1. 岐阜大学、2. 中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋（株）)

Keywords:Phased Array Ultrasonic Testing, Opening-Closing Behavior, Fatigue Crack Closure Treatment

溶接継手部から発生する疲労き裂に対して，き裂表面を閉口させることで疲労寿命の延命化を図るき裂閉口処理がある．この手法の疲労寿命延命効果については確認されているものの，再開口メカニズムが不確かであることや作用する応力範囲や鋼板内部に残存するき裂長さによっては閉口したき裂が再開口する恐れが懸念されるため，応急的な補修手法の一つとして分類されている．そこで本研究では，閉口されたき裂の開閉口挙動を把握することを目的として，フェーズドアレイ超音波探傷により検出を試みた．その結果，開閉口挙動を相対エコー高さの変化より，検出可能であり，閉口されたき裂の再開口メカニズムの解明できる可能性を示した．