衝撃（実験） (2)

[I-262] 繊維補強セメント複合材料の動的曲げ特性に関する研究

*清田 翔吾¹、別府 万寿博¹、市野 宏嘉¹、岩根 利浩¹、小川 敦久² (1. 防衛大学校、2. 株式会社クラレ)

キーワード：繊維補強セメント複合材料、ひずみ速度効果、動的曲げ実験

繊維補強セメント複合材料(FRCC)は，衝撃荷重を受けるコンクリート構造物に対する補強材料の一つとして適用が検討されている．しかし，高ひずみ速度下におけるFRCCの研究例は少ない．本研究は，3種類のFRCCに対して動的曲げ実験を行い，曲げ強度および破壊エネルギーのひずみ速度効果について検討を行ったものである．その結果，繊維の種類によらずひずみ速度10^-1/sで曲げ強度が大きく増加した．破壊エネルギーについては，PPFRCおよびVFRCの動的倍率はひずみ速度10^-2～10^-1/sにおいて1.0前後であった．DFRMの動的倍率はひずみ速度の増加に従い増加し，ひずみ速度10^-1/sで1.6を示した．