令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

疲労 (3)

2019年9月5日(木) 08:40 〜 10:10 I-3 (幸町北3号館 314講義室)

座長:平山 繁幸(首都高速道路)

[I-338] 疲労き裂の進展に伴う溶接継手の残留応力再配分に関する実験的研究

*益田 裕太1、判治 剛1、舘石 和雄1、清水 優1 (1. 名古屋大学)

キーワード:疲労き裂、溶接継手、残留応力、再配分

鋼橋部材に疲労き裂が生じた場合,その進展性に基づいてき裂を管理することが合理的である.鋼橋の疲労き裂のほとんどは溶接継手から生じるため,溶接残留応力場を進展する疲労き裂の挙動を予測する技術が求められる.一般的なき裂進展予測では,初期の残留応力が進展中も保持されると仮定して計算することが多いが,実際にはき裂の進展に伴い残留応力は再配分される.そこで本研究では,き裂進展に伴う残留応力の再配分挙動を明らかにするための基礎的研究として,T継手を用いた疲労試験により,板厚方向の残留応力分布がき裂進展によって再配分される様子を確認した.

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