港湾・盛土の耐震

[I-36] 盛土堤防へ空気注入不飽和化工法を適用した場合の解析事例

渡邉 英²、石田 充²、楠 謙吾¹、大谷 裕司¹、梅田 和成¹、*岡部 登¹ (1. ニュージェック、2. 愛知県)

キーワード：不飽和、空気注入、盛土、液状化対策、有限変形解析

盛土堤防へ近年開発が進んでいる空気注入不飽和化工法を適用した場合の解析を、二次元有効応力地震応答解析ＦＬＩＰにより実施した。今回検討した地盤条件ではレベル２地震動に対しては対策効果がほとんど認められなかったが、レベル１地震動に対しては対策効果が認められた。これは、対象地盤の液状化強度が小さく空気不飽和化工法の対策効果が小さかったためであると考えられる。このことから、今回検討したものより原地盤の液状化強度の大きな箇所では、レベル２地震動に対しても対策効果が得られる可能性がある。