令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁・鉄塔の耐震

2019年9月3日(火) 10:25 〜 11:55 I-2 (幸町北3号館 312講義室)

座長:宇野 州彦(五洋建設)

[I-44] 既設橋に予備せん断システムを適用した橋台背面土の地震時効果

*五十嵐 隆之1、宇野 裕惠 2、内藤 伸幸3、川神 雅秀4 (1. オイレス工業(株)、2. (株)イチイコンサルタント、3. (株)アーク情報システム、4. (同)防災構造工学研究所)

キーワード:ゴム支承、LRB、耐震補強、予備せん断、橋台、レベル2地震動

予備せん断システムとは,中小規模橋梁の両橋台に設置したゴム支承を,常時状態で橋台の背面方向に予備せん断させて耐震性の向上を図る構造である.既設橋台は前面方向にL1 地震動で設計されており,背面方向には橋台背面土の水平抵抗が期待できる.解析は橋脚が固定支持,両橋台が可動支持の鋼2径間連続非合成鈑桁橋を対象とした.本論文では,両橋台に免震支承LRBを設置し,橋台の前面方向と背面方向の耐震性が均衡する予備せん断量を与えると共に,橋台背面土の抵抗を期待することにより,橋台と橋脚を無補強で耐震性を改善できることを示した.さらに,橋台背面土を改良すれば,橋台竪壁基部を弾性挙動とすることも可能となる.

講演概要PDFパスワード認証
講演概要PDFの閲覧にはパスワードが必要です。パスワードを入力して認証してください。

パスワード