振動

[I-49] 環境外乱が橋梁の減衰特性に与える影響の統計的評価

*太田 小春¹、竹谷 晃一¹、吉田 純司¹ (1. 山梨大学大学院)

キーワード：橋梁振動、構造応答、常時微動、減衰比、RD法、確率密度分布

本研究は，橋梁構造物の振動応答を用いた減衰比評価において，減衰比のばらつきの要因を整理し，気温や交通による影響を定量的に評価することを目的とした．実橋梁において長期的な振動計測を実施して減衰比の分析方法の検討を行い，環境外乱の影響を考慮した減衰比の統計的な評価を試みた．その結果，多点移動計測と位相解析を利用して振動モード形状の分析を行うことで対象振動数の決定を行った．また、RD法の適切な分析データ長と窓長の検討を行い，減衰比の確率密度分布を同定した．その上で，交通の有無や気温との関係を明らかにした．