[I-63] 2016年熊本地震における阿蘇大橋の破壊メカニズムの推定
キーワード:熊本地震、阿蘇大橋、被害分析
本研究では2016年熊本地震において阿蘇大橋が崩壊した要因として考えられるもののうち,地震動と地盤変位の影響を対象に分析を行った.地震動の影響に関しては地震波を入力した非線形時刻歴応答解析を行い,アーチ下弦材のスプリンギング部において最も高い曲率の応答を示したが,いずれの部材も降伏には至らなかった.地盤変位の影響に関しては強制変位を最大2mまで漸増させる解析を行った.アーチアバットを含めた斜面側の基礎すべてに変位を与えた条件ではスパン中央で折れ曲がる変形モードだったのに対し,アーチアバットを固定する条件ではS字状の変形モードとなり,変位の与える条件によって変形モードが異なることが分かった.
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