令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第II部門

港湾施設 (2)

2019年9月4日(水) 10:25 〜 11:55 II-3 (幸町北3号館 332講義室)

座長:久保田 真一((株)不動テトラ 総合技術研究所)

[II-115] 繋離船作業の作業効率向上に配慮した大型係船曲柱の形状寸法の検討

*中村 健1、宮田 正史1、中村 俊之1、米山 治男2、村上 公亮3、能島 佑佳3 (1. 国土交通省 国土技術政策総合研究所、2. 港湾空港技術研究所、3. 中電技術コンサルタント)

キーワード:係留施設、係船柱、牽引力、作業性、形状

わが国に寄港する船舶,特にクルーズ客船の大型化に伴い,港湾工事共通仕様書に記載のない大型係船曲柱が各地の岸壁で設置されている.これらの中には,曲柱の上部部分(係留ロープを掛ける部分)の寸法が大きすぎるため,ロープを掛け外しする作業効率を低下させているとの意見が作業従事者より寄せられている.
本報告では,繋離船業者にアンケート調査及び全国3ヶ所の業者にヒアリングを実施し,得られた意見を踏まえて繋離船作業の作業効率の向上に配慮した大型係船曲柱の新たな形状寸法の検討を行った.その結果,係留時の安全性及び作業性を確保した上で,既存製品よりも大幅に上部形状を小型化することが可能であることを確認した.

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