令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第II部門

土砂移動・河床変動 (2)

2019年9月5日(木) 14:25 〜 15:55 II-3 (幸町北3号館 332講義室)

座長:長田 健吾(阿南工業高等専門学校)

[II-207] 河道内土砂流出による災害とその原因である二極化の要因と対策についての一考察

*堀岡 和晃1 (1. ドーコン 水工事業本部 河川環境部)

キーワード:土砂流出、河岸侵食、澪筋低下、埋幹樹木、二極化、被災要因

北海道内での2016年8月の4つの台風による堤防決壊等の水害を受けて、河道内土砂流出による災害の発生要因の解明と対策を目指した。災害を受けた十勝川の砂防支川8箇所と十勝川本川や大支川6箇所について被災要因を調べた。河道内土砂流出は、上流からの細粒土砂の混入によって起きるが、澪筋低下や埋幹樹木をもたらす二極化との関連性が高かった。災害は、澪筋低下区間への砂混入による礫の移動限界の低下と埋幹樹木が原因と推察した。二極化対策としては、水制工(最適配置の条件付き)+河道整正が効果的であった。二極化対策は、河積確保と災害防止に寄与することから、河川整備計画の新たな対策メニューとすべきであろう。

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