海岸地形

[II-76] 護岸背面土流出に対する排水パイプの抑制効果把握のための室内模型実験

*藤原 将真¹、高柳 剛¹、馬目 凌¹、内藤 直人¹、國松 周平²、大山 博²、渡邉 慶² (1. 公益財団法人鉄道総合技術研究所、2. 東日本旅客鉄道)

キーワード：護岸、土砂流出、排水パイプ、模型実験

護岸背面の天端陥没の原因の一つとして，護岸工の破損部等から海へ背面土が流出することが挙げられる．背面土流出の要因としては，潮汐等による護岸内部への海水の流出入に加え，背面地盤の地下水位が海面より高い時は，背面地盤の水位分布も背面土流出に影響を与える．これより，排水パイプの打設による対策が施工された事例もあるが、その効果は定量的に明らかにされていない．本研究では，排水パイプの打設の有無を変更した室内模型実験を行い，排水パイプの背面土流出の抑制効果を確認した．その結果、護岸下部に排水パイプを打設し背面地盤内の水位を低下させることで，背面地盤の流出を抑制することが出来る可能性が示唆された．