[III-02] 杭基礎擁壁の地震時残留変位量算定に関する試解析
キーワード：杭基礎擁壁、地震時残留変位量、Newmark法
鉄道土留め擁壁の地震時残留変位量の算定には，直接基礎擁壁のような剛塑性的な挙動に対して適用性が高いこと等からNewmark 法を用いている．一方で杭基礎形擁壁の場合，挙動が複雑化することが考えられるが，そのような検討事例は少ない．そこで，杭基礎擁壁を対象に地震時残留変位量の算定手法の検証を目的とした試解析を実施した．その結果，滑動モードでは構造物の抵抗特性を考慮することでNewmark法により地震時残留変位量を精度よく算定することができた．一方で，転倒モードではNewmark法と実験結果に乖離が認められ，その要因として転倒モードの挙動が線形的な挙動と剛塑性的な挙動の中間にあることが想定された．
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