[III-107] 不飽和土質定数と一面せん断試験による残留強度を用いた切土耐震補強設計
キーワード:不飽和土質定数、一面せん断試験、残留強度
切土の耐震補強では通常,飽和条件の三軸圧縮強さによる土質乗数で設計している.高さが15m以上の急勾配高土において,飽和土質乗数による安定検討で,2011年東北地方太平洋沖地震の被害が全く無いにも関わらず,200ガルで円弧すべりの安全率がFs<1.0となり,不合理な結果となった.本稿では,繰返し一面せん断試験による残留強度を用いた耐震設計について記述する.当初の飽和強度による設計では切土地山が自立せず既設壁にRC壁を増し打ちして補強土擁壁とする必要があった.今回,不飽和強度を用いて切土地山が自立すると評価して,棒状補強材による補強だけで設計が成立した.
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