[III-224] 中央構造線に近接した切土のり面の変状とその対策について
キーワード:斜面安定、中央構造線、グラウンドアンカー
本稿は、高松自動車道大麻工事における切土のり面で生じた変状に対して、追加調査に基づく変状原因の推定と恒久的な安定化対策の計画、実施、および動態観測に基づく安全性の確認に関する事例を紹介するものである。調査の結果、高角度の断層破砕帯と低角度せん断面との組合せによりすべり面が形成され、切土によって脆弱な泥岩層に応力開放による緩みが進行し、健全な砂岩泥岩互層とのすべり境界で地すべりが発生したものと推察した。対策工は、逆算法により必要抑止力を算出し、グラウンドアンカー工による対策を行った。また、変状発生時より自動計測による動態観測を継続し、対策後に変形が収束したことを確認し、施工を完了した。
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