透水・浸透 (4)

[III-82] Study on permeability test method of slurry and mechanism of water sealing

*吉川 絵麻¹、小峯 秀雄¹、後藤 茂¹、渡邊 保貴²、横山 信吾²、新橋 美里² (1. 早稲田大学、2. 電力中央研究所)

Keywords:slurry, bentonite, constant head permeability test, falling head permeability test

泥水を用いた遮水対策において，安全かつ確実な設計・施工を行うためには，遮水性を発揮するまでの排水量や材料の性状変化を把握する必要がある．しかし，泥水や浚渫土など土骨格が不安定な材料に関しては，骨格構造の形成に至るまでの遮水性能の遷移について詳細を把握することが困難である．本研究では，定水位透水試験および変水位透水試験の結果を比較することで，透水係数の変化を検討し，試験条件の相違が泥水の遮水性に与える影響および遮水性の発現メカニズムについて考察した．試験結果から，断面積が同一である場合，泥水による遮水性の発揮には，通水量に依存して生じる供試体内部の性状変化が支配的になる可能性が示された．