土木計画学と災害

[IV-70] 大規模自然災害後の交通サービス確保に関する一考察 〜平成30年7月豪雨の広島〜呉間の交通マネジメントの実践から〜

*神田 佑亮¹ (1. 呉工業高等専門学校)

キーワード：大規模自然災害、交通需要マネジメント、災害時BRT、リスクマネジメント

平成30年7月の西日本豪雨災害は，広い範囲で同時に発生した土砂洪水氾濫により深刻な被害をもたらした．広島都市圏では，高速道路を含む幹線道路や鉄道が各地で寸断し，そのうち広島市と呉市を接続する自動車専用道路・広島呉道路やJR呉線が長期に渡り寸断した．その結果，広島〜呉間を接続する国道31号に大量の自動車が集中し，深刻な渋滞が発生した．
　本報告では，平成30年7月豪雨災害後の交通マネジメント方策について，公共交通サービス確保のコンセプトや施策について報告するとともに，実践を通じた経験から，今後の大規模自然災害後の交通障害への対応に備え，交通サービス確保に向けた対策について触れる．