令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

構造物調査・診断 (3)

2019年9月3日(火) 16:40 〜 18:10 V-7 (幸町北6号館 621講義室)

座長:上原子 晶久(弘前大学)

[V-230] PCケーブルが破断した妙高大橋の解析検討

*大谷 拓矢1、登石 清隆1、樋口 徳男2、此川 孝悦2 (1. 大日本コンサルタント株式会社、2. 高田河川国道事務所)

キーワード:維持管理、PC連続箱桁、FEM解析、PCケーブル詳細調査、載荷試験

妙高大橋は,昭和47年当時の最新技術であるプレキャストセグメントカンチレバー工法により架設され,約46年間供用されてきた.平成21年にPCケーブルの破断が確認され,現在架替えを進めているが,その間モニタリング等を強化し管理している.本稿では破断や腐食等の変状進行を想定したFEM解析により,耐荷性能等に与える影響について確認した.その結果,①死荷重状態では,PCケーブルが50%破断してもひび割れ発生による剛性低下は生じない.②120t静的載荷時では,破断が進行すると,ひび割れ発生領域が急増し剛性低下が生じる.③現況損傷想定の終局時では耐荷力が約半分に低下する.等の知見が得られた.

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