令和元年度土木学会全国大会第74回年次学術講演会

講演情報

第V部門

複合劣化/劣化予測

2019年9月5日(木) 08:40 〜 10:10 V-1 (幸町北4号館 433講義室)

座長:須田 裕哉(琉球大学)

[V-350] 凍結融解作用を受ける鉄筋コンクリートのスケーリングと鉄筋腐食に関する検討

*大谷 一将1、上田 隆雄1、塚越 雅幸2、中山 一秀3 (1. 徳島大学、2. 福岡大学、3. 東京工業大学)

キーワード:複合劣化、スケーリング、凍結融解、鉄筋腐食、シラン系含浸材

寒冷地域において,凍結防止剤の散布によるコンクリート構造物のスケーリング劣化が顕著となることが報告されているが,その後の鉄筋腐食など劣化機構の詳細は不明な点が多い。そこで本研究では,鉄筋コンクリート供試体を作製し,塩水供給下での凍結融解と塩水浸漬と乾燥の繰返しを交互に行うことで,複合劣化機構を検討すると共に,シラン系含浸材を塗布した時の効果を検討した。この結果,高炉セメントを用いた場合では,スケーリングによる表層の劣化が激しいが,鉄筋腐食は抑制することが確認された。またシラン系含浸材を塗布した場合,凍結融解初期でのスケーリングは抑制できるが,凍結融解を繰返すことでスケーリングは急速に進行した。

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