[V-461] 硫酸浸漬初期におけるC3A-gypsum水和物の性状変化に関する検討
キーワード:硫酸、浸漬初期、C3A-gypsum水和物、エトリンガイト
既往研究での硫酸劣化は単純に硫酸とCa(OH)2の反応として捉えられており,硫酸による水和物の溶出作用に着目した研究は少ない.同様に,硫酸浸漬初期でのアルミネート系水和物の変化を考慮した研究も少ない.そこで,本研究では,試薬合成したC3Aと二水石膏の混合粉末を水和させた C3A-gypsum水和物に硫酸浸漬試験を実施し,硫酸浸漬初期におけるアルミネート系水和物の化学的性状の変化を把握することを目的とした.その結果,硫酸浸漬過程において二次的に生成されたAFtは空隙量を増加させ,C3A-gypsum水和物中のCa2+やAl3+は硫酸により溶出し,それに伴い細孔径が増加することが示唆された.
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