品質管理 (4)

[VI-453] 低熱ポルトランドセメントを用いたコンクリート構造物の品質向上

*林 太将¹、中井 將人¹、布川 洋樹¹、山本 晴人¹、杉原 五寿々¹ (1. 前田建設工業)

キーワード：マスコンクリート、低熱ポルトランドセメント、温度ひび割れ、温度制御養生

本工事は、兵庫県高砂市の雨水対策事業として、既存の雨水ポンプ施設における計画降雨に対応したポンプの拡充や雨水幹線・雨水面整備等の建設に加え雨水ポンプ施設の土木・建築を建設するものである。本工事において構築するボックスカルバート型擁壁は、底版厚さが 80 ㎝以上、壁厚さが 50 ㎝以上であり、セメントの水和熱による温度ひび割れの検討の結果、ひび割れ指数が 1.2 を下回ったため低熱ポルトランドセメントの使用している。本稿では、低熱ポルトランドセメントを用いたコンクリートの品質向上の為の対策ならびに施工結果について報告する。