[VII-27] 地下水流速の大きい地盤汚染現場における原位置バイオ工法の開発
キーワード:バイオスティミュレーション、原位置、栄養剤、現場試験、流速、砂礫
汚染帯水層へ注入される微生物栄養剤は,地下水流速が大きい場合浄化対象範囲から流出する懸念があった.乳化植物油を主成分とする栄養剤を酸性側にpH調整し,凝集効果により流動性を低下させる解決法を検討した.実地盤への適用にあたり,地盤中へpH調整剤(グルコン酸)のみを注入し,浸透状況や地盤内pH変化等を確認する実証試験を行った.その結果,地下水は当初pH9.2だったがpH調整剤注入中にはpH3.2に低下,翌日にはpH7.5まで回復した.これは土壌の緩衝能力や地下水流入によるものと推察される.グルコン酸を用いることで微生物活性への影響は少ないと推察され,地下水のpHが制御可能であることが確認できた.
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