令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

[共通セッション] 地震工学(構造物の耐震、地震応答解析、強震動予測、地盤振動、地盤液状化、断層変位、災害調査)

地中・地下構造物の耐震

座長:佐藤 清(大林組)

[CS10-29] 地表地震断層に着目した熊本地震における通信管路被災分析

〇奥津 大1、伊藤 陽1、板坂 浩二1、庄司 学2、鈴木 崇伸3 (1.日本電信電話、2.筑波大学、3.東洋大学)

キーワード:通信管路、熊本地震、地表地震断層、被災率

2016年熊本地震の特徴の一つとして地表地震断層が多数現れたことが挙げられる.この地震による通信管路の被災率は約0.06で,過去20年間の地震被災としては最大級であり,地表地震断層の影響が考えられる.そこで,産業技術総合研究所による地表地震断層の調査結果と通信管路のデータをGIS上で重ね合わせ,地表地震断層から通信管路までの距離,両者が交差する場合の交角等を算出し,管路の被災率との関係を分析した.その結果,地表地震断層から200mまでは被災率が相対的に高いこと,地表地震断層を横断する場合は被災率が高いこと,交角が45度から90度にかけて被災率が高くなることがわかった.

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