土木分野におけるAIの活用(4)

[CS15-32] AIの活用による河川堤防の点検効率化に向けた一考察

〇野田 敏雄²、淺野 貴浩¹、綿引 宜伸¹、鈴木 健彦²、石橋 瑞希² (1.荒川下流河川事務所、2.八千代エンジニヤリング株式会社)

キーワード：堤防点検、点検効率化、機械学習、深層学習、ドローン

河川管理施設の点検は，河川法で年に１回以上の実施が義務付けられており，国管理の河川堤防は長大かつ広範であるため，１回当たりの点検には多くの労力が費やされている．一方，国土交通省職員の減少が懸念される昨今では，１職員当たりの負担増大が懸念されるため，維持管理行為の効率化・高度化は喫緊の課題である．

そこで，荒川下流河川事務所管内において，UAVや機械学習・深層学習等のAIを活用し，堤防法面の裸地化や護岸ブロックの段差・陥没などの変状を検出するための手法を検証したうえで，堤防点検の効率化・高度化に向けた取り組みについて考察したものである．