令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

溶接・接合

座長:内田 大介(法政大学)

[I-43] 長孔高力ボルト摩擦接合継手のすべり係数に関する解析的検討

〇浅野 文佳1、亀崎 誠志2、井隼 俊也2、小西 日出幸3、佐藤 寛幸3、山口 隆司1 (1.大阪市立大学、2.オリエンタル白石、3.日本橋梁)

キーワード:長孔、摩擦接合、すべり係数、すべり試験、FEM解析

拡大孔や長孔を対象に多くの研究が実施されている.高力六角ボルト2面摩擦接合継手の場合,長孔のケースでは約20%のすべり係数が確認された実験もあれば,すべり係数の低減がみられなかった実験もある.これらの違いは,試験体形状やボルトの締め付け方法の違いが影響していると考えられる.本研究では,板厚および軸力導入方法に着目した長孔によるすべり係数低減メカニズムの解明を目的にFEM解析を行った.結果,板厚が薄いほど長孔のすべり係数がわずかに低下する傾向にあることと,ナット回転角法の場合,トルク法に比べてすべり係数の低減率が大きくなることを解明した.

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