[I-43] 長孔高力ボルト摩擦接合継手のすべり係数に関する解析的検討
キーワード:長孔、摩擦接合、すべり係数、すべり試験、FEM解析
拡大孔や長孔を対象に多くの研究が実施されている.高力六角ボルト2面摩擦接合継手の場合,長孔のケースでは約20%のすべり係数が確認された実験もあれば,すべり係数の低減がみられなかった実験もある.これらの違いは,試験体形状やボルトの締め付け方法の違いが影響していると考えられる.本研究では,板厚および軸力導入方法に着目した長孔によるすべり係数低減メカニズムの解明を目的にFEM解析を行った.結果,板厚が薄いほど長孔のすべり係数がわずかに低下する傾向にあることと,ナット回転角法の場合,トルク法に比べてすべり係数の低減率が大きくなることを解明した.
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