令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

維持管理(耐荷性能)

座長:石川 敏之(関西大学)

[I-135] Load rating 導入のための非線形有限要素解析を用いた鋼鈑桁橋のリダンダンシーとシステム係数の検討

〇傳田 諒1、熊木 和輝1、奥井 義昭1 (1.埼玉大学)

キーワード:Load rating、非線形有限要素解析、鈑桁、リダンダンシー、システム係数

現在の維持管理手法は,目視による点検が主流で耐荷性能を評価していない.本研究では,橋梁の耐荷力評価プロセスであるLoad ratingの日本への導入を目的として,橋梁のシステム・リダンダンシーを考慮するためのシステム係数を非線形FEM解析を用いて求めた.本研究でのシステム・リダンダンシーは橋梁全体系と部材の耐荷力の差分として,橋梁全体系と桁単体の2つのモデルで耐荷力を比較した.結果,橋梁全体系と桁単体で部材の終局耐力に差はなく,リダンダンシーを有する橋梁は桁の荷重分担の変化によって部材単体より高い耐荷力を有することが明らかになった.システム係数は,5主桁の単純合成桁で1.30であった.

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