[I-45] 高力スタッドボルト接合に関するボルト軸力の基礎的研究
キーワード:高力スタッドボルト、ボルト軸力、引張試験、せん断降伏、スタッド溶接
近年,経年劣化による既設トラス橋の閉断面部材を対象とした片面当て板補修・補強が増加している.閉断面部材であるということから、孔あけが不要の高力スタッドボルト(以下:スタッド)を用いた片面当て板工法の適用が考えられる.しかし,既設部材(板厚9~12 mm程度)でスタッドに高軸力を導入すると,スタッド直下の局部降伏が懸念される.そこで,引張試験とFEM解析を実施し,スタッドの導入軸力について検討した.母材厚9, 12 mmの場合,母材のせん断破断が生じ,ねじ部での破断は生じなかったため,スタッドのボルト軸力Nは母材のせん断降伏荷重と設定することが適切であると考えられる.
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