令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

維持管理(一般)

座長:谷口 望(前橋工科大学)

[I-242] 閑散線区における鋼鉄道トラス橋の耐疲労性の照査に関する一考察

〇秋本 明子1、行澤 義弘1、網谷 岳夫1 (1.東日本旅客鉄道株式会社)

キーワード:鋼鉄道橋、耐疲労性、累積疲労損傷度、照査

本稿は、鋼鉄道橋の耐疲労性の照査方法の違いが断面決定に与える影響を明らかにすることを目的に、疲労で決定することが多い床組の例として、下路トラス橋の縦桁を対象に、閑散線区の使用状況に近い列車荷重を用いた累積疲労損傷度の照査結果と疲労限の照査結果を比較した。疲労限の照査で断面を決定すると、その他の照査で余裕がある結果となった。累積疲労損傷度の照査では、軸重が小さい気動車は疲労損傷に寄与しない応力範囲の打切り限界以下となるが、軸重が大きな貨物列車は累積疲労損傷度で断面が決定する結果となった。また、累積疲労損傷度の照査で決定した断面の縦桁全鋼重は、疲労限による照査で決定した断面よりも16%軽減できた。

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