令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

維持管理(一般)

座長:谷口 望(前橋工科大学)

[I-244] 輪荷重走行試験による後打ちコンクリート部の応力性状(その1)- 鉄筋の効果 -

〇柳澤 則文1、長谷川 真司1、松井 繁之2、三村 篤司1 (1.(株)橋梁メンテナンス、2.大阪工業大学)

キーワード:伸縮装置、後打ちコンクリート、かぶり、鉄筋、交番応力、輪荷重走行試験

今まで伸縮装置の本体や定着部については様々な検討が行われてきた.しかしながら,後打ちコンクリート部の応力性状については,あまり注視されていないのが現状である.そこで,今回,試験供試体を作成し,伸縮装置ジベル上面角部に生じると考えられる交番応力に着目し,後打ちコンクリート部のさらなる耐久性の向上を目指すために輪荷重走行試験により検討を行った.その結果,後打ちコンクリート部へ直接作用する鉛直方向の圧縮応力は,かぶり部へ鉄筋を配置することにより,W6載荷では低減され,ジベルの上部コーナー部のコンクリートに発生する交番応力については消滅し,圧縮応力のみが作用することが明らかとなった.

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