令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁の耐震(1)

座長:北原 武嗣(関東学院大学)

[I-278] 上路式鋼アーチ橋を対象とした制震デバイスのモデル化に関する解析的検討

〇佐藤 崇1、鍋島 信幸1、高橋 雅裕1、秋永 高史1 (1.株式会社 長大)

キーワード:制震デバイス、耐震補強、鋼アーチ橋

アーチ橋やトラス橋の耐震補強に軸降伏型ダンパーを用いる場合,橋梁全体系の動的解析に用いるダンパーの軸剛性は設計者によってある程度任意に設定が可能であるものの,地震応答低減に及ぼす影響に関する知見は少ない.本論文ではダンパーの種々の解析条件が,橋梁全体系の応答に及ぼす影響を明らかにすることを目的に動的解析を用いた検討を行った.橋梁全体系動的解析より,軸降伏ダンパーの軸剛性のモデル化の違いは,大規模な地震に対して橋梁全体系の応答に及ぼす影響が小さいことが明らかとなった.ただし,永続・変動作用時においては降伏前の軸剛性の影響が顕著となるため,設定には留意が必要である.

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