令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

都市施設の耐震・盛土の耐震

座長:小野 祐輔(鳥取大学)

[I-448] 累積損傷度理論による盛土の揺すり込み沈下量の評価(その2:揺すり込み沈下量の評価)

〇土井 達也1、井澤 淳1、小島 謙一1、鈴木 聡2 (1.公益財団法人鉄道総合技術研究所、2.株式会社複合技術研究所)

キーワード:盛土、累積損傷度理論、揺すり込み沈下量

鉄道盛土の耐震設計は,円弧滑り破壊を前提としたニューマーク法により行われる.一方,標準的な形状の盛土では,滑り破壊の前に揺すり込み沈下が卓越し,滑り破壊には過大な地震力が必要であるため,揺すり込み沈下量の評価により,実情に即した耐震設計が可能になる.揺すり込み沈下量を評価する簡易法としては,累積損傷度理論による手法があるが,実盛土の沈下量との比較を行った事例は少ない.そこで本稿では,前稿で求めた盛土材の累積ひずみ特性を用いて,累積損傷度理論により揺すり込み沈下量を評価する.その結果を遠心振動台実験結果やニューマーク法と比較し,累積損傷度理論による揺すり込み沈下量の評価法の適用性を検討する.

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