橋梁の耐震(3)

[I-293] 高架橋上に設置された照明柱の耐震性能評価（その1）

〇右高 裕二¹、柳瀬 匡雄¹、松原 拓朗²、細井 雄介²、藤野 陽三³、田村 洋³、シリンゴリンゴ ディオン³、髙橋 竜太³ (1.首都高速道路技術センター、2.首都高速道路、3.横浜国立大学)

キーワード：照明柱、耐震、橋梁附属物

首都高速道路は，大規模地震後速やかに緊急輸送路として機能する必要がある．地震により照明柱が損傷し，高速路面上に転倒すると，道路啓開の妨げとなる．また，照明柱が高架下に落下した場合には，第三者被害となる可能性がある．
　照明柱は，風荷重や疲労に対する設計はされているが，地震に対する設計は行われていない．本報告では，既存の照明柱から代表的な構造を選定し，動的解析および照明柱の実機を用いた静的載荷試験により耐震性能を確認した．検討対象とした高架橋上においては，道路橋示方書の設計地震時では，照明柱に若干の損傷は発生するが，照明柱が破断し転倒したり，大きな変形により建築限界を侵したりはしないと考えられる．