令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

基礎の耐震

座長:大竹 省吾(オリエンタルコンサルタンツ)

[I-450] 損傷抑制型杭頭結合方式を用いた杭基礎構造の地震時挙動に関する数値実験

〇西岡 英俊1、沼尾 健太郎1、岩田 秀治2、佐名川 太亮3、高橋 佑斗2、村田 和哉3 (1.中央大学、2.東海旅客鉄道、3.鉄道総合技術研究所)

キーワード:動的解析、骨組み解析、杭基礎、群杭構造、応答変位法、動的相互作用

損傷抑制型杭頭結合方式は,復旧性を確保しながら杭頭結合部を積極的に塑性化させてエネルギー吸収を行う構造形式である.これまで大型模型振動実験およびその再現解析に基づく検討が行われているが,これらでは模型製作の都合上,固有振動数の違いによる共振特性の違い等が除外できていなかった.そこで本研究では,これらの条件を仮想的に一致させた数値実験により杭頭部の塑性ヒンジ化の有無が地震時挙動に及ぼす影響について検討した.その結果,杭地中部が塑性化しない限り杭頭部の塑性化が上部構造物の応答に悪影響を及ぼす可能性は低く,地盤の固有周期によらず杭頭部の最大曲げモーメントの低減効果が期待できることが確認できた.

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