令和2年度土木学会全国大会第75回年次学術講演会

講演情報

第I部門

橋梁一般(測定・モニタリング)

座長:吉田 純司(山梨大学)

[I-346] 高精細画像を用いたひび割れ自動検出技術のPC箱桁内部点検への活用事例

〇青柳 竜二1、榊原 優士1、原 徹2、小堀 研一3 (1.長大、2.アルファ・プロダクト、3.大阪工業大学)

キーワード:ひび割れ、自動検出、画像解析、橋梁点検、コンクリート

本論では近接目視が困難な橋梁を効率的に点検することを目的に,高精細画像からひび割れのみを識別し,ひび割れ幅と長さを測定する自動検出手法を実橋の点検で活用し,近接目視点検結果と比較した精度検証を行った。PC箱桁内部を対象にひび割れ自動検出手法を適用した結果,ひび割れ長さはハンチ部を除いて幅0.1mm以上のひび割れを9割以上検出することができた。自動検出手法で検出されたひび割れ幅は,局部的な表面の欠け落ちなども検出されることから,ひび割れ幅の最大値だけではなく平均値を算定することで,誤差0.1mm程度の精度で検出できることを確認した。撮影写真から事後判断が可能であり,有効な手法であると思われる。

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